ついに出産! 2

その陣痛促進剤、私の体と合わなかったみたいで
吐き気がやってきて
せっかく食べたお昼ご飯もみんなさよーならーーー。

ずっと吐き気があって、
ただでさえ陣痛をむりやり起こしてるのに
早々とヘロヘロになってました。
陣痛の合間には笑って話したりできたけど、
それもつかの間。
手を握ってて!とかよく聞くけど、私の場合は
陣痛が来たら「さわらないで!!」

朝から促進剤の点滴が始まって、
ぐったりしながら午後になると、
急にブツッと音がして、激しくおもらししたような感じ。
ナースコールして「なんか出ちゃったんですけど…( ;∀;)」と言うと
「あら!破水したわねー!」

あらあらまぁまぁ!と先生を呼ぶ助産師さん。
なんとなくチャラい感じの若そうなお兄ちゃん先生が来て
(担当の先生はちょうど夏休み)
「そうですね~破水しましたね~」

え、で…どうなんの私(゚Д゚;)

先生「まだ様子みましょうかー」

いなくなる…。

それからも陣痛は来るので、急きょ、詰めてくれてた母に
だんなさんを呼ぶよう頼み、だんなさんは生徒さんたちにスミマセン!!と言い残して駆けつける。

相変わらず私は陣痛がくると「さわらないで!!」
おさまると笑って話してる。
だんなさんは、所在無げに、どうしたらいいのか、ソワソワ。
今の状態をたとえて話してみました。

私「もうどうしようもないくらいの超特急の下痢なんだけど
絶対出しちゃいけなくて、
でもガマンするのにお腹に力入れてもいけないんだよ」

だんなさん「うわぁ…(゚Д゚;)そ、それは、、、た、大変だ、ね…」

そんな状態から、車いすで分娩室のあるLDRに移動しました。
大好きなクリスマスソングのCDを持ち込んでかけてもらって
1曲聴かないうちに、陣痛が激しくなって
なんかわけわからなくなってきました。

私「お、おなかがいたいですーーーー( ;∀;)」
助産師さん「それが陣痛だからねっ☆」
私「うぅぅ」

そんなコントみたいなやりとりに旦那さんは苦笑してたらしい。
知らんがな。こっちは必死なんだから。

そのうち、なんか息苦しくなってきて、
酸素マスク登場。人生で自分がそんなのすることないと思ってた、酸素マスク。
思ったより楽にならない。むしろ苦しい。はずしてーーー

「あれ、赤ちゃんの心音が下がってますね。」
今さっきまでコントしてた(違)ベテラン助産師さんの顔が真剣になって
おなかのエコーを操る手が、あちこちあちこち探してるんです。

なに、なに!なんなの…( ;∀;)
苦しい、もう今からおなか切ってでも
この子を助けてお願いだから

子宮口の大きさを確かめて、10cmないといけないのが
ずっと4cmから大きくならず、
その間も心音さがってて私は酸素マスク。
(だんなさんもハラハラ)

だんなさんと母もLDRにいたのが、いつ出されちゃったのか
朦朧としてて覚えてませんが、
とにかく錯覚して「うんちが出ちゃう(;o;)」と焦ってたのは覚えてます。

子宮口が一気に4cmから10cmに開いたらしく、
だんなさんは
LDRを追い出されてしまったそうな。
「立ち合いじゃなかったの?聞いてみたら?」と母に言われて
再度看護師さんに聞くと
「今回はちょっと…」と言われる始末。

(だんなさん「今回はちょっと、ってなんだよ!わけわかんないよ!」)

いつの間にかLDRに助産師さんたちが何人もいて、
「このままだと医療処置が必要になるかもしれないから」
ということだったみたいです。
私は酸素マスクだったのが、急に本番になったもんで外されて、
あとはとにかく頑張れ!ってことになって。
超特急の下痢を一生懸命いきまずに逃がしてたのが
「もう踏ん張っていいですよ!」と言われて、どれだけ嬉しかったか!

他に類を見ない解放感。

いいの!?もういいの!!??
うわーーーーーーー!!踏ん張れるーーーー!!

助産師さん「かたーーいうんちを出す感じでね!」

分かりました!まかせて!!

そこから3回くらい踏ん張って、すぐにずるるん!と出てきました。

でたーーーーーー!!!!!

…………あれ?泣かない???

なに、どしたの、赤ちゃんは??泣いた?なに?
どうなってるの?今なに、どうしてるの、赤ちゃんは???

焦って赤ちゃんの方を見ようとしたら、
「ふえっ」
小さかったけど声が聞こえてきて、
助産師さんが「今赤ちゃんきれいにしてるからねー大丈夫よー」

よ、よかった、無事だった(;_;)

うんちまみれになってたらしく、きれいにしてもらって
産まれてすぐの健康チェックをしてもらってたらしいです。
事前にそんな話聞いたような気もするけど、すっかり忘れてた。
焦りました。

もっと焦ったのは、外に出されただんなさんたち。
それまで叫んでた私の声がぴたりと止んで、
それなのに赤ちゃんの泣き声も聞こえなくて、
ドキドキハラハラが最高潮に。
看護師さんの「産まれました!女の子!」って声はしたけど
どうなったんだ!大丈夫なのか、赤ちゃんはどうした!

そうこうするうちに、私は、できれば切らないでほしいと思ってたけど
切らざるを得なかった会陰と、
あまりに急に赤ちゃんが降りてきて
体が追いつかずにあちこち避けてた傷を、
麻酔もきかないなか何針もチクチクチクチク縫われてました。
産む痛みは、終わったら忘れたけど
あの縫合は痛かったなぁ…( ;∀;)

やっと大きな声で泣いたひますけ。
助産師さんがそばに連れてきてくれて、
すぐに抱っこはできなかったけど
そっとさわったらなんだかジーンとして、
自然と「ありがとう、よくがんばって出てきてくれたね」と話しかけてました。

その病院では産まれてすぐは保育器で1晩すごすことになってたので
その状態でやっとだんなさんと母は赤ちゃんに会いました。

2人とも声も出なくて、ため息ばかりついてました。
良かったよかった、どっちも無事でほんとによかった。
だれが何を言ったか、全然覚えてませんが
だんなさんの何とも言えない色んなのが混ざった表情は、
今でも忘れられません。

分娩所要時間1時間58分だったそうです。
点滴を朝始めてから半日で、ドタバタしながらも無事に産まれました。
どんどん忘れていくので、覚書。

そんなひますけも、8か月になりました。
おすわりはできて、まだハイハイはできないで後ろに下がるけど
一生懸命立とうとしてキューピーさんみたいになってる毎日です。
食べるのが大好き。おしゃべりも歌も大好き。
身長が高くて、体重が平均くらいから少しずつ増えてきたので
ちょっとぽっちゃりしてきました。
動くようになったらまた締まるかなー。

授乳のこととか、そんなのはまた今度。
長々と読んでくださって、ありがとうございました。


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